筆者は、MacBookのマウスとして、logicool M337 を使っています。事務所用、出張用など、黒、青、赤と3台持っています。
デスク上の空きスペースの関係で、マウスパッドではなく、デスク上を滑らしていますが、最近ゴリゴリ感が気になってきました。
マウスの滑りって改善できるのだろうかと思って検索したところ、マウス裏の接地している部分は「マウスソール」ということを知りました。
高価格のゲーミングマウスは、交換用マウスソールが販売されています。古いマウスソールを剥ぎ取り、新品のマウスソールを貼ることで、購入当時の滑りが戻ってきます。
交換用マウルソールを入手できない、一般のマウスのマウスソールがすり減ったとき、先人たちはどうしてきたのでしょうか?
すると、純正マウスソールの代替品として、トスベールという商品が不動の地位を築いていることがわかりました。
さっそく、トスベールを購入したので、M337の滑りをよくしようと思います。M337の分解方法もわかったので、いくつかカスタムしてみます。
(1)軽量化:単4化
M337は、単3電池1本込みで、82 gと重いわけではありませんが、軽量化の方法を紹介します。他のマウスにも応用できますね。
方法は、単4単3スペーサーを使って、単4電池にします。
単3電池が、23 g。
単4電池とスペーサーで 14 g。
9 g 軽くなります。
(2)純正ソールを耐水ペーパーで研ぐ
滑りの悪い原因が、ソールがすり減ったことではなく、ソールの傷やでこぼこだとしたら、純正ソールを研ぐだけで、滑りが回復するかもしれません。
面倒なので、分解しないで、そのまま研ぎました。ウラのレンズや電源スイッチから水が入るかもしれないので、注意しながら研いでください。
まず、耐水ペーパー#800を水道水で濡らして、ティッシュなどで水をぬぐいます。
耐水ペーパー全体を使って、タテ方向に10往復、ヨコ方向に10往復を数セット繰り返します。耐水ペーパーの上で、マウスを動かすときは、押しつけずに、ゆっくり動かします。
次に、耐水ペーパー#1200で研ぎます。
マウスパッドでもデスクでもよく滑るようになりました。動かしたときの摺動音も静かになりました。
しかし、筆者のM337はすでにソールが減っていて、マウスのお腹があたってゴリゴリすることがあったので、次のトスベール化もしました。
(3)トスベール(カグスベール)
カグスベールには種類がたくさんありますが、マウスに貼りやすいのは、このタイプです。厚さは実測で 0.5mm でした。
純正ソールを剥がさずに、純正ソールをよけるようにして、トスベールを3枚貼ることにしました。
台紙につけたまま、1枚づつ切り離します。
爪やすりで周囲のカドを削ります。ねんをいれて、耐水ペーパーを小さく切って、周囲のカドを研ぎました。布製マウスパッドで引っかからないようにするためです。
マウスのウラにトスベールを貼ります。
この段階で、デスクやマウスパッドを滑らしてみると、(2)の水研ぎ前よりはゴツゴツ感は減りましたが、(2)の水研ぎ後より抵抗感を感じます。トスベールの実力はこの程度ではないはず。
仕上げに、(2)と同じ手順で、耐水ペーパー#800、#1200で研ぎました。
すると、デスクでもよく滑るようになりました。「マウスソールといえばトスベール」の評判にも納得の滑りになりました!
(4)フリースピン化
M337のスクロールホイールは、抵抗のあるモードだけで、フリースピンできないんですね。長いWebページをスクロールするのは少々面倒です。
そこで、ホイールをフリースピン化してみました。
電池入れのシールをめくると、ネジが見えます。このネジをはずします。
お尻を上下に離します。
次に、上側を前方向に、底面部を後ろ方向にずらすと、上下に分かれます。
ホイール部は、先頭部分だけで、基盤とつながっています。ホイールの軸を持って、ゆっくり左右にぐりぐりしながら上に持ち上げると、先頭部分がはずれます。
ほこりを取って、軸受部の外側から、シリコンオイルを注しました。注油後、よく回るようになったかというと微妙です。気持ちですね。
logicool M325のホイールの画像ですが、M337のホイールも同じ構造です。
バネがハリガネをホイールの内側に押し付けているんですね。ハリガネを取り外すと、フリースピンになります。
バネの頭を押しながら、ハリガネを手前下方向に引っ張ると、はずれます。このときバネが飛びやすいので注意してください。飛んで、キーボードのすき間などに入ってしまうと、故障の原因になりますので。
これで長いページでも楽にスクロールできるようになりました。